つくってみた

ダイソーでサターンⅤロケットの3Dパズルを買って作ってみた。

サターンⅤロケットの3Dパズル

買い物ついでに立ち寄ったダイソーの玩具コーナーを物色していると『サターンⅤロケットの3Dパズル』というものを発見しました。他にも色々な種類のパズルが棚に吊り下げられていましたが、このパッケージが一番先に目に留まり、多少のチープ感には目をつむりながら迷いなく購入しました。

表裏のカラー印刷紙と中間の厚紙によって厚み1.5cmの台紙で構成されています。イメージ的には子どもの頃に造った少年雑誌の付録の豪華版といったところでしょうか。

作ってみると

このキットは全27ピースで構成されており、個々のパーツのカッティング精度は高く、とても簡単にまた綺麗に外せる事に驚きました。カット残りのバリが全くないのも仕上がりに影響する所なので好感が持てます。今回の組立てに掛かった時間は約40分でした。久しぶりに手と頭の体操をしたという感じです。

キット箱の裏面に「組立て方法」がイラストで印刷されていますが、とても簡易的なものなので、表の完成品イラストと比較し、組み立てながらあれこれと考える必要がありました。これがパズルと言われる由縁でしょうか。

パーツは裏表カラー印刷されていて、パーツの切離しも手でパリパリととても簡単に外せます。パーツ同士の組込みについても凸部分凹部分に押し当てるだけで挿し込めますが、それぞれのパーツを切り離す前に細かな差込み口は、先の尖ったつまようじ等で抜いておくとスムーズに組立てられます。私はピンセットを使って抜きました。

今回は安価でピース数も少ないキットながら、思った以上に集中して組立てを楽しめたので、完成品を眺めながらちょっとした満足感がありました。平面パーツから組みあがったものが立体物になって存在感が増すのが良いですね。

次回は、同シリーズの月着陸船の3Dパズルを造ってみようと思っています。

こちらが完成品

全体的にはまとまった良い感じですが、個人的にはSATURN Vの銘板とロゴがいまいちだと思ってしまいました。銘板色はブラックで文字は切抜き、文字色はホワイトだったらメリハリが効いたのに・・・。

赤い鉄骨を再現している整備塔パーツは、抜取り箇所が12か所×3面で36ヶ所もありますが、組み立てた後に抜かなければならない事に気づいて、ピンセットでチマチマと抜きました。

サターンⅤロケット

image source:  MarkWilliamson/ sciencePhotoLibrary

サターンVロケットは、宇宙飛行士を月に送るためにNASAが開発したロケットでした。(名前のVはローマ数字の5です。)ヘビーリフトビークルと呼ばれるロケットの一種で、これまで宇宙飛行に成功した中で最も強力なロケットでした。サターンVは、1960年代から1970年代にかけてのアポロ計画で使用されました。また、スカイラブ宇宙ステーションの打ち上げにも使用されました。

ロケットの全高は111メートルもあり、36階建てのビルと同じくらいの高さで自由の女神より18メートル高もかったそうです。リフトオフのために完全に燃料を供給された時のロケット重量は280万キログラムで、約400頭の象の体重と同じでした。ロケットは打ち上げ時に3,450万ニュートンという膨大な推力を発生させました。

サターンVは、アラバマ州ハンツビルにあるNASAのマーシャル宇宙飛行センターで開発されました。NASAが製造した3種類のサターンロケットの1つでした。サターンI(1)とIB(1b)の2つの小さなロケットを使用して、人間を地球軌道に打ち上げました。サターンVは、地球軌道を越えて月に人間を送りました。アポロ4号と呼ばれた最初のサターンVは1967年に打ち上げられました。翌年の1968年にアポロ6号が打ち上げられました。これらの打ち上げは、サターンVロケットのテスト飛行であった為、両方とも乗組員なしで打ち上げられました。

宇宙飛行士と一緒に打ち上げられた最初のサターンVはアポロ8号でした。このミッションでは、宇宙飛行士は月を周回しましたが、着陸はしませんでした。アポロ9号では、乗組員はアポロ月着陸船を着陸せずに地球軌道で飛行させてテストしました。アポロ10号で、サターンVは月着陸船を月に打ち上げました。乗組員は着陸船を宇宙でテストしましたが、月には着陸しませんでした。

1969年、アポロ11号は、宇宙飛行士を月に着陸させる最初のミッションに挑みました。その後、サターンVロケットは、宇宙飛行士がアポロ12号、14号、15号、16号、17号で月に着陸することも可能にしました。アポロ13号では、サターンVが乗組員を宇宙に持ち上げましたが、問題により着陸できませんでした。その問題はサターンVではなく、アポロ宇宙船にありました。最後のサターンVは1973年に乗組員なしでスカイラブ宇宙ステーションを地球軌道に打ち上げるために使用されました。

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