マイコレクション

USトイブーム、あのSPAWNから全てが始まった。

終わりのないシリーズ展開はまさにコレクター泣かせ

日本におけるマクファーレン・トイズの総代理店であるレッズにより、並行輸入品としてスポーンのアクションフィギュアは国内販売され、アメトイブームは爆発的に広がっていきました。

私も例にもれず、当時はネットの個人売買や専門店に通って収集していたものです。既に手放したコレクションも多く、手元に残っているのはわずかしかありません。

色を塗り替えたリペイント・フィギュア、パーツの取付までやり直したリデコレーション・フィギュア、その他にも日本限定品などが次々と発売され、無数のバリエーションが存在しました。まさにコレクター泣かせのシリーズものでした。

所有するスポーンフィギュア

オリジナルのアンマスクド・スポーン(またはハンバーガー・ヘッド)と呼ばれる素顔のスポーン。カタログには記載されておらず、通常の商品の数十個に一個の割合で混じっていました。この画像のものはバックカードが変更となった再販品です。

ダイヤモンド・コミックスが販売した第1シリーズのアソートのみに入っていた。成型色がブルーのスポーン。第1シリーズの限定版ですが、これのみパッケージは通常の商品と同じでした。

日本限定スポーン第一弾だった『クリアー・スポーン』は、発売と同時にプレミアが付きましたが、その後に再販されたのでかなりの数が流通しています。

SPIKED SPAWN スパイクドスポーン フィギュア 劇場前売り券購入限定フィギュア。このフィギュア欲しさに映画の前売り券を購入。映画は途中で退出した記憶があります。

スポーン アンジェラ限定版、クリアーブルーバージョン

コンバットスポーン

スポーンの原作者トッド・マクファーレン

1991年末、コミック業界で圧倒的なシェアを独占していた出版社のマーヴェルコミックスから、精鋭アーティスト6名が集団離脱するという大変な事件が発生しました。

その理由は、アーティストの権利を尊重すべきという主張からでした。全ての権利は出版社であるマーヴェルに帰属する為、アーティストの才能への対価が低すぎたのです。

その6人の中に当時、400万部のビックヒットを得ていた「スパイダーマン」を描き「ベノム」を創造した人気アーティストであったトッド・マクファーレンがいました。

1992年、フリーとなった彼らはアーティストの権利が最優先される出版体制を目指してイメージコミックスを設立、同年5月にトッド・マクファーレンが描いた『スポーン』の創刊号は、圧倒的なコミックファンの支持を受け、新興出版社しては異例の170万部を超えるヒットを記録しました。

トッド・マクファーレンは、コミックでの成功から間もなく、1994年の10月「トッド・トイズ」を設立。(後に改名しマクファーレン・トイズとなる) スポーンウルトラアクションフィギュア第1弾が全米で発表され、その完成度の高さから子供たちはもちろんそれまでアクションフィギュアを手にしなかった年長のファンも引きつけ社会現象を巻き起こしました。

残念ながらスポーンブームの繁栄は長くは続かず、スポーンのコミックとしての人気は1997年に映画化されたスポーン実写版でピークに達しました。この後、キャラクターの人気は徐々に低下し始め、マクファーレン以外のクリエイターが月刊シリーズの責任を負っています。

この一件は、マクファーレンや他の人たちが、クリエイターは自分のキャラクターの所有権を有し、自ら管理する必要があるという信念でマーベルを去ったため、信念に反していると批判の的となってしまいました。

1998年から1999年になると主だったメディアへの露出は殆ど無くなりました。今日でもコミック自体は出版され続けていますが、販売部数は着実に減少しています。それでも、マクファーレン・トイズが制作したフィギュアは、主にその驚異的なディテールのために、引き続き非常に人気があります。

法定紛争

マクファーレンは最初、ニールゲイマンがキャラクターの共同制作者であり、再版、グラフィックノベル、アクションフィギュアのロイヤリティを彼に支払う事に同意していました。数年後、彼はロイヤルティの支払いをやめ、ゲイマンに第9号の著作権表示を引用して、自身がキャラクターのすべての権利を所有していることを通知。

ゲイマンの作品は職務著作物であり、マクファーレンが唯一の所有者であると主張しました。2002年、ゲイマンはマクファーレンに対して訴訟を起こします。

問題は上訴され、2003年の判決が支持されました。コグリオストロ、アンジェラ、メディパルスポーンの共同作成者および共同所有者としてのゲイマンの権利が認められました。

結局、自分達の理想の出版社を掲げながらも経営判断により、当初の理念に背いてマーヴェルと同じ事を繰り返すマクファーレンには、失望と落胆の意を隠せません。

スポーン

90年代、日本のサブカルチャーを代表するスポーンは、作者であるトッド・マクファーレンによって描かれ、イメージコミックスから発行された月刊コミックシリーズのアイコンです。

このシリーズは後に、スポーン/バットマン、バイオレーター、アンジェラ等、様々なサイドストーリーが展開されました。マーベル、DCのメジャー2社に追従する勢いでスポーンは世界を席巻していきます。

あらすじ
仲間の裏切りによって命を落とし、地獄に堕ちたCIAの特殊工作員アル・シモンズが、最愛の妻と再会を果たすべく悪魔に魂を売り渡し、醜く焼けただれた顔に最強の特殊能力を備えた地獄のヒーロー“スポーン”として現世に復活。自分を陥れた者たちへの復讐に乗り出すという物語です。

スポーンの武器は、両手から撃ち出すエネルギービームや敵を発見して自動的に襲いかかる腰のチェーン、戦況によって自在に攻撃・防御形態をとるコスチュームなど、実に多岐にわたるものでした。

スポーン・トレーディングカード

1995年ワイルドストーム・プロダクションより発売。
レギュラーカード:150種類
チェイスカード:23種類

初のスポーン単独のシリーズで通常のカードよの縦長のワイドサイズ版になっています。カードに描かれた内容がコミックスの1号から25号までのあらすじをなぞったストーリー仕立てになっていたのが特徴でした。

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